ビクトリア・スポンジ

今日5月6日はチャールズ3世の戴冠式

我が家はロンドンからは程遠いので、TVで戴冠式を観ました。
しかも、この辺りは朝から大雨。

こんなに降るのは久しぶり・・・・

というくらい、土砂降りでした。

今日は各地で戴冠式にちなんだイベントがたくさん予定されていて、うちの小さな町でも公園に大型スクリーンが設置されたりして「ピクニックをしながらみんなで新国王の誕生を祝おう!」と言っていましたが、あんなに土砂降りでは到底ムリ。

次の月曜日は急遽祝日になったことだし、今日もし天気が良かったら、家族友だちみんなで集まってBBQをしたり、パブで飲んだり、それこそ、町ぐるみで色んなイベントが行われていただろうから、さぞ賑わった事でしょう。
ここのところずっと天気も良くて気温も20℃近くまで上がったりしていたし、大盛り上がりになる事を見越してスーパーなどでも今週はBBQ用品や肉、ビール&ワインなどが大々的に売り出されていました。
そんな策略にすっかりハマり、うちも今夜はBBQをしようと大量の肉と大量のアルコールを買ってありました。
雨はあがったけど気温が12℃ほどしかなく寒くてセーターを2枚も着こんでいるのに、BBQはないな・・・

そんな悪天候を予想してか、実はチャールズ国王が今日の戴冠式のために考案した特別料理のキッシュ。
その名も「Charles' Coronation Quiche (チャールズ国王・キッシュ)」。

キッシュと言えばイギリスの冬の定番料理(もともとはフランスの家庭料理らしい)。
パイというかタルトのような卵料理で、寒い冬にはオーブンで焼いた熱々のキッシュをみんなで食べます。
"母の味"といえばキッシュ、という人もいるくらいイギリスでは誰にでも馴染みのある料理。

この「国王キッシュ」の材料は、チェダーチーズ、ほうれん草、そら豆か大豆(枝豆)、それに生タラゴン(ハーブ)ととてもシンプル。
今日はどこもBBQをするには寒そうなので、早速チャールズ国王キッシュを作る家庭が多いかもしれません。


他にも、今日は王室にちなんだ料理やデザートを作る人が多いようで、私も「ビクトリア・スポンジ」を焼きました。
その名の通りビクトリア女王にちなんだケーキ。
「チャールズ・キッシュ」も良いですが、「ビクトリア・スポンジ」を抜くものは今後出ないのではないかと私は思っています。

ビクトリア・スポンジは、ビクトリア・サンドイッチケーキとも呼ばれラズベリージャムと生クリームを2枚のスポンジケーキで挟んだかなりシンプルなケーキですが、私は、イギリスの他のどんなケーキより一番美味しいと思っています。
スコーンもそうですが、結局、ジャムとクリームのみ、というのが余計な雑念がなくシンプルで美味しいんです。
シンプル故に、紅茶でもコーヒーでも、緑茶でも抹茶でも何にでも合います。

Comments